2013年7月11日木曜日

30万円リノベーション、進行中。

今、山形R不動産では「30万円リノベーション/バリューアップ原状回復」というプロジェクトを進めている。
街に溢れる木造や軽量鉄骨のアパート。多くは学生用などにつくられた特徴のない住居。山形の場合も、他の地方都市と同じように空きが目立っている。それを普通に原状回復しても魅力もないし、おもしろくもない。そもそも、芸工大の学生たる者、普通の空間で満足していいわけがない。そこで制作もすれば、図面も描く。
魅力のない空間からは、おもしろい作品は生まれない。
環境は、そこで過ごす人間のクリエイティビティに大きな影響を与える、と思う。
だとするならば、原状回復の予算に少しプラスオンして、魅力的で楽しい空間をつくろうじゃないか、というのがこのプロジェクト。今まで3部屋つくり、どれも人気を博している。あっという間に埋まってしまう。

例えば、床壁がすべてラーチの構造用合板になっていて、居住者はそこにクギを打っても、ペンキを塗ってもいい。自由の壁と床で覆われた空間。既存の部屋を木で覆っただけの空間だけど、その風景や機能性は大きく変わる。
たったそれだけだ。
それだけのリノベーションで、空間はぐっと自由になる。
しかも投資は30万円。

山形R不動産では、小さな投資で、新しい空間をつくる実験を続ける。
図面も現場監理も、大学生がやってます。
実務を通じて、いろいろ学んでもらうのが、馬場ゼミの基本スタンス。詳しくは、下記の連載にて。

http://www.realyamagataestate.jp/project/




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